※更新:2023/4/4
こんにちは!
「自分の価値観ってなんだろう?」
ふと、考えてみる。
なんとなく頭には浮かんでくるものの、しっくりこない。。。
価値観を診断する方法や探し方もいまいちわからない。。。
そんなとき、とある本の中で「価値観」を診断する方法が書かれていましたのでご紹介します。
仕事が終わったあとやお酒をのみながらなどリラックスして、気楽に試してみてください。
かく言う私も未だにはっきりとはしておりません。。。
ただ、このツールを使ったあとは少なくとも前よりは「イマの価値観」というものに近づきました。
「あっ!こんな感じかも。」ってやつです。
前置きが長くなりました、すみません。
それではスタート!
価値観とは?
そもそも価値観とはなんでしょうか?
辞書などで調べた方もいるかと思いますが私の認識としては、
価値観とは「あなたが今大事にしていること」です。
ポイントとしては「今」ってところですね。
なぜかと言うと、価値観は今後変わることもあるからです。
もちろん変わらないこともあります。
大事なのは「今自分が大切にしているコトやモノが自分でわかっていること」です。
なので、次に進んでいただきあなたが今何を大切にしているか、イマの価値観を診断してみてください。
価値観の診断方法を2つ
その➀価値評定スケール ミシシッピ大学の研究より
価値評定スケールは価値観を診断する方法として、現時点で科学的にもっとも正当性が高いとされています。
実際に多くの臨床現場で使用され、うつ病や不安障害などの治療に大きな効果を発揮しています。
このスケールは人生の重要な領域を12種類にわけたもので、それぞれの要素について、あなたがどのように行動したいかを1~2行の短い文章で書きこんでいきます。
表にするとこんな感じです。
NO | 要素 | どのように行動したいか? | 重要度 | 一致度 |
1 | 家族 | |||
2 | 結婚・恋愛 | |||
3 | 子育て | |||
4 | 友人・対人関係 | |||
5 | キャリア・仕事 | |||
6 | 自己成長 | |||
7 | 余暇・レジャー | |||
8 | スピリチュアリティ | |||
9 | コミュニティ・社会生活 | |||
10 | 健康 | |||
11 | 環境 | |||
12 | 芸術 |
参考図書:
「最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~」
鈴木祐 (著) クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2018/7/13)
ステップとしては、
1.各要素に対してあなたが「どのように行動したいか?」を1~2行の短文で書く。
2.「重要度」と「一致度」を10点満点で採点する。
重要度:あなたの人生にどれだけ重要かを採点します。
全く重要でなければ1点、最高に重要なら10点
一致度:過去1ヵ月間を振り返って、あなたがどれだけそれぞれの価値観にもとづいた行動をとれたかを採点します。全く一致していなければ1点、完璧に一致していれば10点です。
★重要度と一致度の数字が離れるほど、あなたは自分の価値観に背きながら生きている証拠です。
例えば、上の表5番目の「キャリア・仕事」であれば、
「困った人の役に立ち自分も成長する」や、
7番目の「余暇・レジャー」であれば、
「大自然のなかでリラックスしながら過ごす」
など直感で重要だと思ったものだけを記入していきます。
注意点としては自分の価値観を考えたつもりが、気づかずに人生の目標をかいてしまうパターンです。
例えば、
「クリエイティブな仕事につく」は目標ですが、
「クリエイティブな人間でいる」なら価値
「結婚する」は目標ですが、
「好きな人と楽しく暮らす」なら価値になります。
もし、これ以上ペンが進まない!
という時は自分に次の質問をしてみると、答えを思いつきやすくなります。
➀家族:
・どのような父/母/息子/娘/兄弟/姉妹/叔父/叔母でありたいか?家族のなかでどのようにふるまいたいか?
・家族なかでどのようにふるまいたいか?
・家族とどのような関係性を築きたいか?
・もし今のあなたが「理想の自分」だとしたら、家族に対してどのように接するか?
②結婚・恋愛:
・恋人またはパートナーに対してどのような自分でありたいか?
・相手とどのような関係性を築きたいか?
・もし今のあなたが「理想の自分」だとしたら、結婚相手や恋愛相手にどのように接するか?
③子育て:
・どのような親になりたいか?
・子供とどんな関係を結びたいか?
・子供からどのように見られたいか?
・子供と接するなかでどんな個性を育てたいか?
・もし今のあなたが「理想の自分」だとしたら、子供にどのように接するか?
④友人・対人関係:
・どのような友情を育てたいか?
・友人関係のなかに自分のどのような特徴や資質を活かしたいか?
・自分が相手にとって最高の友人だとしたら、どのようにふるまうか?
⑤キャリア・仕事:
・自分は仕事のどういった点に重きを置いているか?
・仕事をもっと意味あるものにするにはどうすればいいか?
・今の暮らしが理想の状態だとしたら自分のどのような資質を仕事に活かしたいか?
・職場や仕事のパートナーとどのような関係を築きたいか?
⑥自己成長:
・もっと知りたい事はなにか?
・学習や教育について、自分はどんな点に重きを置いているのか?
・習得してみたいスキルはなにか?
・自分が成長するためにどんな資質を活かしたいか?
ここまで①~⑥です。
あと半分!!
⑦余暇・レジャー:
・どんな趣味や遊びをしてみたいか?
・自分がリラックスできるのはどのようなことか?
・どんなときに一番楽しい気分になるか?
・新たに参加してみたい活動はあるか?
⑧スピリチュアリティ:
・宗教や大自然、宇宙のような「人智を超えたもの」に対してどのような関係を築きたいか?※無信者の場合は「宗教」は無視してOKです。
・どのような哲学的な疑問に興味があるか?
⑨コミュニティ・社会生活:
・どのようなコミュニティの一員でありたいか?
・チャリティやボランティア活動など地域社会にどのように貢献したいか?
・自分の居場所をどのように作りたいか?
⑩健康:
・身体の健康について何に重きを置いているか?※疲れない体づくりや規則正しいラフスタイルなど
・自分の身体をどのようにケアしたいか?※食事、睡眠、運動の改善など
⑪環境:
・公害や大気汚染など地球の環境について何に重きを置いているか?
・環境の改善について貢献したいことはあるか?
⑫芸術:
・絵画、音楽、文学、アートとどのような関係を築きたいか?
・どのような芸術に触れていたいか?
・参加してみた芸術活動はあるか?
その②パーソナルバリューリスト 心理療法より
もし、価値評定スケールに書き込む内容が思いつかない方はパーソナルバリューリストをお試しください。
マジメ人間にありがちな現象で、家庭や会社に合わせて心を押さえつけてきたせいで、なにが本当の価値なのかが見えづらくなっているそうです。
そこで役に立つのが「パーソナルバリューリスト」です。
シンプルに、リストから選んで優先順位をつけていく方法です。
この方法は「動機づけ面接」などの心理療法で使われる手法で、不安障害や鬱病などに対して100を超す試験で効果が確認されています。
リスト(すぐ下にあります)は以下のステップで使います。
1. 各項目を「とても重要(◎)」「重要(◯)」「重要ではない(×)」のいずれかに分類する
2. 「とても重要」に分けた価値観を10個に絞り込む
3. 選んだ価値観を重要度が高い順に1〜10位までランクづけする
すべての作業がすんだら、あらためて自分のリストをチェック。
1位にランクした価値観から順番に、「価値評定スケール」で示した人生ジャンルのどこに活かせるかを考えてみてください。
もし1位が「創造」であれば、
「キャリア・仕事」の欄には「あたえられた作業を誠実にこなす」よりも「タスクを効率よく終えるための仕組みを考える」と書き込むほうがふさわしいでしょう。
「貢献」を1位にした人なら、
「困った人のためになるような仕事をする」が適切な価値観になるかもしれません。
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まとめ:自分の価値観を診断する【価値評定スケールとパーソナルバリューリスト】
いかがだったでしょうか。
今回は価値観の科学的な診断法についてご紹介しました。
あなたの価値観には正解も不正解もありません。
「一度決めたら生涯変えてはいけない」なんてルールもどこにもありません。
重要なのは自分にとって真実かどうかだけ。
価値観の世界においては、すべてが許されます。
ちなみに、参考にさせて頂いた本は鈴木裕さんの「最高の体調」という本です。
価値観のこと以外にも人生に役立つ情報がたくさんあります。
もし興味がある方は覗いてみてください。
それではまた!