
こんにちは!
今回は、老いを笑えるってなんかいいね!って話です。
朝の7時過ぎ。
戸塚駅のホームで、電車が来るのを待っています。
時刻表を確認すると、あと3分。
私はこの「何もしない待ち時間」が、どうも苦手です。
現代の私たちは、隙間時間があるとどうしてもスマホに手を伸ばしてしまいがち
です。
私も例に漏れず、ポケットからスマホを取り出しました。
今読んでいるのは、電子本です。
その本は語彙力を鍛えるための本。
日頃から言葉の足りなさを痛感している私にとって、Kindleは心強い相棒です。
何百冊もの本をスマホ一台で持ち歩けるなんて、本当に便利な時代になったものです。

「さて、少しでも読み進めようかな」。
そう思って画面を覗き込んだのですが、ふと、あることに気づきました。
Kindleで読んでいると、作品によって文字のサイズ感が違うことがあります。
今読んでいるこの本、どうやら少し文字が小さめのようです。
読み進めようと目を凝らすたび、反射的にスマホを持つ手が、すーっと遠ざかっていく。
ピントが合いません。
もっと遠くに離さないと、ぼやけてしまいます。
……あぁ、これか。
年々、物理的に距離が離れていくスマホを見て、私は思わず苦笑してしまいました。
これが「老い」というものなのですね。
「目がいい人ほど、老眼になるのが早いよ」。
昔、誰かがそんなことを言っていたような気がします。
42歳という年齢を考えれば、それも自然な成り行き。
分かってはいたけれど、実際に自分の体で体験すると、なんだか不思議な気分です。

本を読みやすくするために、目とスマホの距離を何度もミリ単位で調整している自分の姿。
ふと我に返ると、滑稽でなんだか無性に笑えてきました。
ちょうどそのとき、ホームに軽やかな音楽が流れ、電車が滑り込んできます。
結局、ホームで立ち止まって本を読もうという作戦は失敗。
一文字も読まないまま、私は電車に乗り込みました。
「電車の中でゆっくり読めばいいじゃない」。
そんな心の声も聞こえてきましたが、今日はもういいやと潔くスマホをカバンにしまいました。
なんだか、今日はこれで満足してしまったのです。

電車に揺られながら、ふと思いました。
「老いを笑えるって、なんだかいいな」と。
これから先、自分の「若さ」を更新していくことはありません。
これからは、今まで知らなかった「老い」の側面と、少しずつ顔を合わせながら生きていくことになります。
もちろん、健康を保つために若さを追い求めることも素晴らしいことです。
それは自分を大切にするという素敵な意識の表れだと思うので。
でも同時に、確実に押し寄せてくる小さな変化に対しては、抗うだけでなく寛容な気持ちでいたいなと感じました。
「おっ、また一つ新しい自分と出会ったな」と笑い飛ばせるような余裕。
老いを感じたら、まずは笑う。
そんなふうに、これからも気楽に自分の変化を面白がっていけたらいいなと思っています。
そんなことを感じたわけで…文字に起こしました。
それではまた!