こんにちは!
今回は、紀里谷 和明さんの著書『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』の感想です。
本書を出版するのに4年半という歳月をかけたというから驚きです。
とてもリアリティのある言葉が並んでおり、
ホントに著者も悩んでいたのだ!ということが伝わってくる内容です。
人生で何度か訪れる、自分を振り返るとき。
そんなあなたにピッタリな本です。
それではスタート!
- 【感想】『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』
- 『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』を読んだきっかけ
- 『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』から得られたこと2つ
- 【印象的だったフレーズx8】『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』
- まとめ:【感想】『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』
【感想】『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』
いやぁ~泣けますねぇ。
ひさびさです、本を読んで目がウルウルなったのも。
誰もが抱える「悩み」ですが、真剣に考えたりちゃんと向き合うことをどこかで怖がっていた自分にこの本はグサグサと質問という名のナイフを突き刺してくるではありませんか!
まるで本に、
「おい!ちゃんとこっちを見ろよ!」
「もっと真剣に向き合えよ!」
そう言われているかのようでした。
著者である紀里谷 和明さんはこの本をひとつの作品として捉えています。
なので、他にも手がけている映画やミュージックビデオ、写真、舞台などのように「妥協したくなかった」と本書では述べられています。
そのため完成までに4年半の歳月を費やした渾身の作品です。
私には著者の苦悩を分かることはできません。
が、よっぽどの思いの詰まった「作品」であるとは分かります。
同時に、心を揺さぶってもらった紀里谷 和明さんに感謝したいと思います。
紀里谷 和明さん、心うごく作品を見せてくれてありがとうございました!!
『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』を読んだきっかけ
この本、『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』を読んだきっかけは、4つあります。
・「学識サロン」さんがYouTubeで紹介されてた
・最近、人生について考えるサイクルに入っている
・タイトルに惹かれた
・表紙の写真(星空と夕日)がドンピシャで気に入った
人生何度かありませんか?自分をふりかえる瞬間。
そんなときに良いタイミングで出会うことができたのでとてもうれしかったです。
と同時にまだ読んだことのない人にとってこの記事が「良いタイミング」になるとさらに嬉しいですね。
『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』から得られたこと2つ
『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』から得られたことは2つあります。
・自分とちゃんと向き合うことの大変さ
・自分とちゃんと向き合うことの素晴らしさ
この2つを教えてくれます。
ちょっと具体的に例を出していきますね。
自分とちゃんと向き合うことの大変さ
本書では、「劇場の支配人(悩める人の中にある呈)」と「悩める人」が出てきます。
その二人のやりとりで支配人が悩める人に色んな「質問」をしていくのですが、その「質問」が自分と向き合うポイントになると思いました。
たとえば、
・あなたが本当は何を欲しがっているのか?
・それはなんのために欲しいのか?
・それが手に入れば本当に満たされるのか?
3つめの質問に対して悩める人が
(はい、本当に満たされると思います。)
そう答えると、支配人からさらに質問がとんできます。
・思います?ということは確信はないということですね?
・ないよりあったほうがいい。それはあるにこしたこたはないけれど「なくてもなんとかなる」ということですか?
・あなたがほしいものはお金ではなく、お金によって手に入る何か別のものではないのか?
こんな感じで、「もうやめてあげて!」と言いたいぐらい支配人から質問がとんできます。
読んでいると、自分に言われているようでキツイ・・・。
なので、自分と向き合うって大変だとかんじました。
でも、読み進めるとスッキリ感も出てくるのが不思議なところです。
自分とちゃんと向き合うことの素晴らしさ
『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』を読んで得られたことの2つ目は、
「自分とちゃんと向き合うことの素晴らしさ」です。
友達を心配したり、話を聞いてあげたり。たまにお世話をしたり。
あなたも普段からされていることでしょう。
しかし、自分のことはけっこう雑にあつかったりしてませんか?
仲の良い友人には絶対言わないようなことや、態度をとったりしてませんか?
「自分とちゃんと向き合う」ということは、自分のことを友人みたいに優しく接してあげることなんだと思いました。
なので、「自分とちゃんと向き合うこと」は大切だし素晴らしい!!
【印象的だったフレーズx8】『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』
『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』のなかで個人的に印象に残ったフレーズを集めました。
この本で言いたかったことは、「そもそもわたしたちは、自分ではないものになる必要があるのだろうか?」ということです。
もっと言えば、わたしたちが抱えている心のもやもやは、「自分ではないものにならなければいけないと思い込まされた結果、本来の自分ではないものになってしまったから、心が苦しくなったのではないのか?」という問いです。
著者である紀里谷 和明さんの言葉です。
「はっ」とする人も多いのではないでしょうか。
たとえば、「命って必要ですか?」と問われたら、「命はないよりあったほうがいい」と答えますか?絶対に不可欠なものに対してそんな言い方は決してしないのではないでしょうか。
この一文は悩める人が「お金はないよりあったほうがいい」という意見に対しての支配人の返答です。
もう、なにも言えません。
支配人は別に論破を目的としていなことが分かりきっているので、ホントなにも言えません!
そんなに欲しいものなのに、あまり深くは考えようともしない。お金とか、フェラーリとか、物質的なものはわかりやすく「欲しい」と言えるのに、自分のほんとうの声は無視してしまう。
この言葉にも胸をうたれます。
自分の本当の声を聴かないようにするための手段なのか、、、。
わかりやすいものを「欲しい」といってしまいます。
子供のころには、自分の「欲しいもの」がはっきり見えていたのに、今のあなたには見えていない。大事なものの上に、何重にも服を着ているような状態です。
たしかに小さい頃は「あれが欲しい」「これが欲しい」と何も考えずに思うがままに言ってましたね。
いつのまにやら・・・ってやつです。
ある人にとっては「いい」ものでも、別の人にとっては「悪い」かもしれない。
そう考えると、物事には本来「いい」も「悪い」も「上」も「下」もない。
それなのに多くの人は「比較」によってあらゆるものを判断しています。
いつのまにか、「比べる」ことでしか物事の価値を測れなくなってるんじゃないの?みたいな話です。
ズバズバと刺さってくる感じ、なんとなくわかります??(笑)
「今の自分にはつねに何かが足りなくて、違う自分にならなければいけないと信じ込むのは、自分があまりにもかわいそうではありませんか?」
あなたはそのままでいい!
という話です。
気づくと「~すべき」とか「~しなければ」とか「こうならねば」思ってしまいがちですが、そのままでいいのです!
ありがとう支配人!
ありがとう紀里谷 和明さん!
美しいものを見ているときというのは「あの子と比べて自分はダメだ」とか「もっと有名にならなくちゃ」とか「将来どうなるんだろう」といった、自分の損得にかかわる、打算的なあらゆることを忘れてしまっています。そこから離れ、ただ美しいものを見て、感じている。
今というか2.3年ほど前から森林浴にハマっておりまして、当ブログでも森林浴系の記事も紹介しているのですが、この一文は「うんうん!」と首がもげるぐらい納得できます。
つまり、自然はいい!
そういうことです。
>> 森林浴の効果はストレスに効くだけじゃない!【7つのチカラ】
「やりたいと思ってしまったこと」が何かを突き詰め、ただそれを行動に移す。迷ったらまた問いかけて、行動する・・・。人生ってただ単純にその連続でいいんだって思ったんです。
完璧な人生のルートなんてものはこの世に存在しないのですが、つい「この道!」という風に勝手に決めて、「違う!」ってなってへこむんですが、そうではないんですよね。
やって試して違うのなら、また別の方法を試す。
それでいいし、それしかないんだなと思います。
以上、『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』のなかから印象に残ったフレーズをチョイスしてみました。
同じフレーズが印象に残った人いましたかね??
まとめ:【感想】『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』
いかがだったでしょうか。
今回は、紀里谷 和明さんの著書『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』の感想を書きました。
自分とちゃんと向き合うことの大変さと素晴らしさを教えてくれる。
それがホントの自由を得る第一歩目だ!ということを気づかせてくれる本でした。
本書は全5話からなり、それぞれつながっているところも面白いです。
悩んでいる友達にさらっと進めてもいいかもしれませんね。
それではまた!
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